中文暗記の近道理屈はともかくよい文章を丸暗記する、ということは、どんな言語を習得するにしても必要なことだ。中国語のクラスでも、文章を覚えてくる宿題が出る。学習者としては最小限の努力で、最大の効果をあげたいと考えるのは当然のことだろう。 私も最初のころは同じ文章を何度も書いて覚えていた。しかし、なかなか効率よく覚えられない。 次にCDを聞いて覚えてみることにした。口と耳はつながっている、つまり、よい発音をするには、よい耳、聞き分ける耳が必要というわけだ。 ところがこれでもまだ効率が悪い。知らない中国語は、何度聞いてもやっぱり頭に入ってこないからだ。 では最近はどうしているかというと、書いて覚えるようにしている。え?じゃあ最初と同じじゃないかって?そうではない。工夫している。 まずノートに縦の折り目を付けて一枚を4つに区切る。左端の欄にテキストの中国語を写す。 書き終わるとその右隣の欄にピンインを書く。ピンインがあやふやな場合や生詞は、辞書を引いて正しく書く。ピンインが正確に書けなければ、正確な発音ができるはずがない。四声もしっかりチェック。テキストにピンインが書いてあれば、一通り確認する。 次の欄には、さっき書いたピンインを見ながら日本語訳を書く。このとき、原文の中国語を見ないのがコツ。見てしまうと、視覚的に漢字を翻訳してしまうからだ。あくまでピンインを目で追い、音をイメージしながら日本語にする。リスニングのイメージトレーニングというわけだ。 日本語を書くことによって、理解のあいまいさを排除できる。「わかったつもりだけど日本語にできない」のは、本当にわかっているとはいえない。 最後にさっき書いた日本語を見ながら、中国語にする。 一人伝言ゲームみたいだが、どうせ覚えるんだったら何十回と同じ中国語を書くよりも、ゲーム感覚でやったほうがいいに決まっている。これで6割か7割は頭に入ったはずだ。 あとは、中国語を何度か書いて記憶の精度を上げていくだけ。 中国語上達の近道 上海夜会 人気ブログきっと見つかる |